現代文訳 先祖祭祀の功徳 


過去記事にある

「先祖祭祀の功徳」
「お墓のある幸せ」

に掲載いたしました文章が
古文調なので読みづらいと思いまして。

そこで現代文に訳してみましたよ。



~原文~

先祖伝来の墓所を穢土のごとく誤解して、
墓参を忌み嫌いて愛着なく、
自家の祭祀を閑粗に付して平然たる
如き者が往々見受けるが、
彼輩の不敬不孝は免れ得ぬことを感悟すべきである。

墓は現世の終身の後に
屍を埋蔵し以って万代に伝うる所である。

人の在世は短くして過去は長い。
故に其の短き在世中には殊更に
孝行を尽すべきこそ肝心であり、
また子孫代々のもの懈怠なく敬礼し
生死共に礼祭を怠るべきものではない。

人生僅か数十年・長くとも百年内外に
過ぎずして死無きことを能わず、
又万物形状あるものは悉く滅亡するは
天地正理の免れ得ざるところである。

墓所を破却し或は不敬俗穢の地となす時は、
当家の運勢は段々と衰微し望高進栄の障害と
なりて諸不祥災厄に苦呻する。

或は墓所を不敬にして祭祀せずに放置しても、
一時的の順運幸栄をあることがありと雖も、
多くは其の身一代にして尽きて衰微に向かい、
三代及び至数代を出でずして墓所の在所を失い、
遂には家系族の断絶を招くに至るものである。

例え貧家なりと雖も、
先祖伝来の墓所を重祠して、
掃除礼祭勤行怠らざるときは、
よく不祥災厄より免がれ得て、
家運永代尽くることなく子孫の伝統
極まりないのである。

若し疑念あるならば諸家の墓所と
其の子孫の家政とを探求して見られよ。
必ず諸々の現証に慄然と合点ゆくのであろう。





古昔より
「己ガ思フコト 叶ハズバ 先祖ヲ厚ク 祭祀セヨ。」
という適切なる諺があるが。

世俗に家運家業の不振衰退・家庭内外の不和争事
諸種の不祥事の重複・原因不明の奇病・
難事の病疾等々の霊的誘因の一端として、
案外にも墓所を荒野の如くせるまま放置し、
又は祖霊・血族者霊・特別の事情のある有縁霊等の
祭祀を疎略にせるに起因せる実例も少なくないのである。

其れと感知して墓所を掃除して不敬不孝を詫び、
厚く礼祭重祠して懈怠なく勤行せるに、
長年の不振衰微の家運家業が順進的に隆盛に向かい、
不和争事に悩んでいた家庭内外の事情が好転して
和解して円満となり、原因不明の奇病や難治病疾も快復に向かい、
其他諸種の不祥災厄も自然に消除されたる如きの実例は
数しれずほど多くある。




「安鎮神法総説・紫龍仙道人著 山雅房出版」より




 
ここから ~現代文訳~







先祖代々受け継がれてきた
お墓をこの世のケガレであるかのように
誤解して、お墓参りを忌み嫌い愛着がなく
自家の祭祀をなおざりにして
平気でいる人が、時折見受けられますが

このような人の先祖に対する
敬意の無い冥罪からは逃れることが
出来ないことに気がつくべきなのです。

お墓はこの世での生を終えた後に
亡きがらを埋蔵して
いつの世までも伝えるところです。

人がこの世で生きる月日は短く
けれども過去は長い。

この短き人生を生きている間は
とりわけ孝行を尽くすことこそ
肝心なことでありますし

また子孫代々のものは
怠ることなく敬礼し、生死共に礼祭を
疎かにしてはなりません。

人生わずか数十年、長くても百年近く過ぎれば
必ず死を迎えるのです。

またすべての姿形あるものが
ことごとく滅び行くのは
天地の正しい道理から逃れられないからです。

お墓を破壊して、敬うことを止め
汚れた地としてしまうのならば
その家の運勢は次第に衰えていき
願い事を叶えたくても、障害が起きてしまうので
多くの災いが降りかかって
苦しみの声を上げることになるでしょう。

あるいはお墓を敬いもせずに
祭祀もせず放置していたにもかかわらず
しばらくの間は何事も無くて
幸運が巡るといえども
多くは、その身一代にして終わり
だんだんと衰えていき
三代及び数代も続かずにお墓の在所を失い
ついには家系族断絶を招くことになるのです。

たとえ家が貧しくても
先祖代々継いできたお墓を丁重に祭り
清掃、お参りに勤め励めば
多くの災いからよく免れて
その家は代々絶えることなく
子孫へ確かに受け継がれて行くことでしょう。

もし、このことを疑うというのであれば
他の家々の墓所と、その子孫の家庭生活を
探求してみて下さい。

必ず、さまざまな証拠を見つけて
その恐ろしさにふるえつつも
納得できるでしょう。





昔から
「「己ガ思フコト 叶ハズバ 先祖ヲ厚ク 祭祀セヨ。」
という適切なことわざがありますが。

世の中には家運家業が衰えて
家庭内外における、仲違いやもめ事
度重なる困り果てた出来事
原因不明の奇病、治癒が難しい病疾などが
霊的誘因として関与しているので

案外にもお墓を荒野のような状態にして放置し
または祖霊、血族者霊、特別の事情のある有縁霊等の
祭祀を疎かにしていたことが原因で
実際に起こることが少なくありません。

これに気がついてお墓を清掃し
今までの不敬不孝をお詫びして
丁重に礼祭重祠し、怠けることなく勤めれば
長年の間、傾き、衰えていた家運家業が
だんだんと勢いづいてくるので

仲違いや、もめ事に悩んでいた
家庭内外の事情が好転、和解し円満となり
原因不明の奇病や難治病疾も快復に向かい
その他、さまざまな災いが
実際に自然と消えていくということが
数多く起こります。






by maimaigohan | 2014-10-07 17:00 | いつもともにある言葉
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